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よしなしごと

患者生活

「大阪小児在宅医療を考える会」の講演をお断りし、関係の皆様にはご迷惑をおかけいたしました。
また、参加された方には、ぜひご感想などをお教えいただければ幸いです。

11月29日に右膝の半月板損傷を起こし、先日手術を受けてリハビリ中の毎日。
突然右膝が90度の状態でロッキングして伸びなくなり、そのまま手術の日まで過ごすという、初めての経験だった。

この間、松葉杖は借りたものの、とにかく歩くのが大変。
足を地面に着けないように曲げっぱなしというのは、かくも大変なのかと・・・。

そして、歩くのが大変だと、トイレに行くのがすごく億劫になる。
これほど「トイレに行きたくない!!」と思ったのは人生で初めてだったかも(^_^;)

すると、これが無意識のうちに、「水分摂取を控える」という行動に表れる。
いや、ホント自覚はなかったんやけど、普段は1日3Lくらいの水分を摂って、往診中にも何度もトイレ休憩を取るのに、怪我してからは1日4回程度しか行かない。

その結果起こるのは・・・便秘なんです。

トイレすら億劫という運動量低下に加えて、水分を控えることで便が硬くなってしまう。

なるほど・・ADLの落ちた高齢者の方が便秘になりやすいのはこういうことか・・

と身をもって体験してしまった。

手術後、困ったのもこれまたトイレがらみ。
術中に入れてもらった尿カテーテル、麻酔が効いている間に入れて抜いてもらったので、そのもの自体の痛みというのは経験しなかった。
(患者さんの気持ちを知るためには、経験した方が良かったかも??)

ところが・・・

手術翌日、初めてトイレで用をたしたとき、不意に排尿時痛に見舞われてびっくりした。
手術自体は関節鏡でやってもらったおかげで、キズも小さく、痛みというのはほとんどなかった。
これはいい!と喜んでいたら、こんなところに落とし穴か・・・(^_^;)

すぐに友達の泌尿器科医にメール。

「尿カテ抜いた後の排尿時痛ってどれくらいで収まるの??」

「1週間くらいかな。水たくさん飲んで、尿を薄めた方が刺激が少なくなって痛くないよ。」

・・・おいおい、ホンマか??

わざわざ水飲んで、痛い思いを何度もしたいとはとても思えんかったが、せっかくのアドバイスなので試してみることに。

・・・確かに。
水を控えていた時の痛みがNRSで10段階中7くらいだったのが、意識的に水を多めに飲んだら2か3くらいにはなった。
その代わり、トイレの回数が倍増。

どっちがいいか微妙な感じではあるが、身体のことを考えるとたくさん水分摂った方がいいのは分かってるので、そこからは多めの水分でがんばっていたら、確かに1週間くらいで痛みはなくなった。

うーん、尿カテ、抜いた後にこんなに痛みが続くものとは知らなかった。
臨床の場では結構気軽に使ってしまうけど、これはよくよく考えることにしなければ・・・と実体験。

それ以外にも、車いすでスロープを昇るのは見た目にゆるやかでも意外に腕力を使うこと、松葉杖で歩くときには道のちょっとした段差がとても気になること、などなど、患者さんの感じることを身をもっていろいろ体験した。
怪我自体は災難やし、現在もリハビリが大変やけど、貴重な経験をするいい機会になったかな・・・。

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