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よしなしごと

DHMOの恐怖

※以下の文章をよく読んでください。こんな危険な物質を野放しに
していていいのでしょうか?


この論文は1990年にエリック・レヒナーとLars Norpchenが発表し、 1994年にクレイグ・ジャクソンによって改訂された。
その後、1997年に アメリカ合衆国アイダホ州のネイサン・ゾナーが公表したことにより、DHMOの実態について、広く世間に知られるようになった。

しかし!!今だにDHMOの使用について世界で何の規制もなされていない現状があるのです!!。

DHMOとは、水酸の一種であり、常温で液体の物質です。
DHMOは、溶媒や冷却剤などによく用いられる化学物質なのですが、少なくともこれまでに以下に列記するような危険性を持つことが知られています。

ところが、どこの化学工場でも使用は規制されていないばかりか、使用量は増加の一途をたどっており、深刻な健康被害も報告されているのです!!
下にあげたものはDHMOによる被害や危険性のごく一部ですがこれだけの報告があるのです!!!!

●DHMOは水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である。
●温室効果を引き起こす。
●重篤なやけどの原因となりうる。
●地形の侵食を引き起こす。
●多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
●電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
●末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。
●その危険性に反して、DHMOは頻繁に用いられている。
●工業用の溶媒、冷却材として用いられる。
●原子力発電所で用いられる。
●大量に摂取すると死亡することがある。
●防火剤として用いられる。
●各種の残酷な動物実験に用いられる。
●防虫剤の散布に用いられる。
●洗浄した後もDHMOは残留し、産物に悪影響を与える。
●各種のジャンク・フードや、その他の食品に添加されている。

今後の皆さんの健康のために、あなたも是非『DHMO使用規制法案』成立へご協力していただきたいのです!!!

・・・という話、これは私の弟のブログからの転載です。
実はこれ、私は知らなかったのですが、有名なジョークネタなんだそうです。
読んでいてピンときた人も居ると思いますし、有名らしいので知ってる方も居るでしょうね。

でもこれを読んで、
「知らなかった!!」
「こんな危険なDHMOは即刻規制すべきだ!!」
と思われた方もいらっしゃるでしょう。

そういう方に種明かしをしますと、DHMOとは平たく言うと、
「水」
のことなんです。

何と、このジョークを発表したネイサン・ゾナーという人物は中学生だったそうです!
彼がこの文章を発表してアンケートを取ったところ、50人中43人が「DHMO規制」に賛成すると答えたそうです。
これがどういうことを意味するのか・・。

このジョークの中には、事実しか書かれていないんです。
確かに酸性雨の主成分は水ですし、雨が降ればブレーキは効きにくくなりますもんね。
たくさん飲みすぎれば死ぬことももちろんあり得ます。
ただ、事実ではあるのですが、一面だけを切り取って、それを扇動的に表現しているんですよね。
それだけで、一見筋が通っていそうなデータに人間は簡単に流されてしまうということです。

同じような扇動的な表現を使って、データは恣意的に曲げられて一般の方に伝えられている場合があります。
あるいは別に恣意的ではなくても、データの解釈のされ方が一面を切り取ったものになってしまう場合もあるでしょう。

よく患者さんやご家族から、
「ネットで○○がよいと書いてあるのを見たんですが」
というご相談を受けることがあります。
もちろん、知っている情報があればお伝えするのですが、ネット上やテレビでの情報を全て網羅して知っておくことは不可能ですし、その情報の出所がわからなければ信憑性の検討も難しい場合が多いのです。
「DHMO」のような一面のみを切り取った広告である場合も多く、医師の端くれとして、統計学的な意味についてはキチンと評価できるようでなければ・・と思います。

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