友人のブログに、こんな記事が載っていました。
この取り組みはとても興味深い。
もともとはイノシシの害に悩む農家からの訴えがきっかけで、休耕田を放置しないためにどうすればいいかという問題からスタートしたらしい。
しかしそこから、親子の農業サークルに休耕田を活用してしまったところがおもしろい。
このブログ内にも書かれているように、これは「親子での農業サークル」にしたところに大きなミソがあると思う。
30年前くらいの日本では、農業、林業などの一次産業、あるいは小規模小売店などの自営業といった形態の仕事が今よりも多く、自分の親や近所の友達のおじさんおばさん達が働いている姿を子どもが直接見る機会は結構あった。
私の子ども時代、父親は自宅で仕事をしており、お隣はたばこ屋さん、その隣は畳屋さん、その向かいは魚屋さん・・・といった具合で、お店をくぐり抜けて家に遊びに行かせてもらったりした。
一言で言うと、「仕事をする大人」が身近だった。
しかし、現代においては会社勤めの方が増え、親が働いている姿を子どもが見る機会は大幅に減っている。
ヘタすると、お父さんは「いつも疲れて寝てる人」みたいになってしまったり。
そんな時代に、親と一緒に農作業をするという、親が身体を張って働く姿を分かりやすい形で子どもに見せることが出来る企画というのは、情操教育の意味でおもしろいのではないか。
もちろん、子どもも自然に触れる機会が極端に減っている今、泥にまみれて遊び回れるし、子ども同士で工夫しながらいろいろなことが出てきそう。
休耕田対策になる。
子どもに自然の中での遊びを体験させられる。
子どもに地域の協力する姿を見せることができる。
子どもに親が働く姿を見せることができる。
親はいいところを子どもに見せられる。
人件費がかからない。(もちろん地域の方の協力はおおいにあるのだと思います)
何とうまい企画だろう・・・。
ぜひこういう取り組みは増えて欲しいなあ。
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