遅くなりましたが、2月18日に参加させていただきました、
FCCN講習会
【NICUにおける退院支援と在宅医療の実際】
の旅日記をお送りいたします。
この日、岐阜近辺の雪の影響で新大阪到着が30分以上遅れてしまい、開催前の準備会議に遅れてしまいご迷惑をおかけしてしまいました。
まず始めに、大阪府立大学看護学部家族支援看護学教授の中山美由紀先生より、「NICU長期入院児の在宅移行をささえる看護に関する調査結果報告」との題で、大阪の訪問看護ステーション(ST)へのアンケート調査の結果報告がありました。
2009年度に私が母子センターに在籍していたとき、私と望月先生が中心になって似た内容のアンケートを行ったこともあり(アンケート結果などの報告書はこちら)、それとの対比もしながら聞かせていただきました。
大阪府内398カ所のSTに対して回収率35.7%で、報告の中で興味深い結果だったものを抜き出します。
・利用者の紹介元は誰か?(小児経験のあるSTへの設問)
→病院:約40%
保健所:約40%
家族から直接依頼:約20%
病院の医師や連携室からの依頼が多いというのは、退院後も病院との関係が深く続くという、小児の在宅医療の特徴のあらわれでしょうか。
保健所(保健師)が重症児のサービスコーディネーターとして一定の役割を果たしていることがうかがえる一方で、家族から直接依頼がこれほど多いというのは意外でした。
訪問看護に対する認知度が、ご家族の間でも上がってきているということでしょうか。
・小児訪問看護を実施していない理由(小児経験のないSTへの設問)
→多い順に、
小児の経験がない
人員不足
依頼がない
連携できる医療機関/医師がいない
研修に参加する余裕がない
その他
やはり、経験がないというのが大きなハードルなのは間違いないようです。
ただ、依頼がない(あれば検討する)という回答も少なからずあるようです。
また、連携できる医療機関/医師がいないという回答は、重症児が近所にかかりつけ医を持つことが難しい現状と一致していると思います。
私の今やっている仕事は、主にこの部分を支えられたら・・・と考えています。
次に、私から「小児在宅医療の実際」というテーマでお話しさせていただきました。
お話の焦点を絞りきれずに雑多な内容になってしまいました。
その中で、中山先生のお話と関連してお伝えしたかったことが一つありました。
現職場で連携しているSTのうち、小児を多く看てもらっているあるSTには、もともと小児科経験者の看護師さんがいませんでした。
最初は細かいことでもこちらからお伝えして、STからも小さな気づきでもいいのでとにかく気軽に連絡を取ってもらえる関係を作ることを目指しました。
それを繰り返しているうちに、訪問看護師さんがご自分のスキルを小児にも応用してくれるようになり、ST側からこちらに教えてくれる情報も多くなってきました。
何がその子に必要なのか、指示する医師も理解して、こまめに連絡を取りながらリアルタイムに連携することで、訪問看護師さんも働きやすくなるのではないかと感じています。
長文になってしまいましたので、後半は改めてお送りいたします。
皆さんのご意見を賜ることができましたら幸いですm(_ _)m
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