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小児在宅

今シーズンのインフルエンザワクチンについて

9月も後半に入り、インフルエンザワクチンについて問い合わせを受けることが増えてきました。
「今年は受けた方が良いんですか?」
「今年はいつもより早く受ける方が良いんじゃないですか?」
「大臣が高齢者優先って言ってたけど、どうなるんですか?」
などなど・・。

新型コロナウイルスの流行が今後どうなるか予測がつかないので、分からないことも多いですが、現時点での個人的考えと、当クリニックの方針について書かせていただきます。

まず、インフルエンザに限らず、日本で通常受けられる予防接種には「受けない方が良い」というものはありません
ですから当然、特別の理由がない方については、今年もインフルエンザワクチンを受けられることをお勧めします

そして、今年の冬は、新型コロナウイルスへの対策が必要となるため、発熱や風邪症状のある患者さんを診療する体制が例年と大きく異なる可能性があります。
具体的には、発熱患者さんは、いつも受診していた開業医が受け入れられなかったり、感染予防対策のために屋外(駐車場のテントや車内など)での診療になったり、時間帯を制限されたり・・といったことになるかもしれません。
それに、鼻に綿棒を入れるインフルエンザの迅速検査は、もしその検査を受ける方が新型コロナウイルス陽性だった場合、医療者が新型コロナウイルスに感染してしまうリスクが高い処置のため、例年のように気軽に行うことができません(まあ例年が気軽すぎるとも言えるのですが)。
一言で言えば、「熱が出たからすぐインフル検査」とはいかない可能性が高い、ということです。

なので、インフルエンザワクチンを接種して発熱のリスクを下げておくことは、例年に比べてこの冬は意味があるんじゃないかな〜
・・というのが、私の個人的な意見です。

ただ、この冬にインフルエンザがいつどれくらい流行るのかはよく分かりません。
南半球は日本と季節が逆ですが、この冬は新型コロナウイルス対策で感染予防対策がしっかりとられた結果、インフルエンザがあまり流行しなかった、という報告もあります。
また、日本の現時点でのインフルエンザ感染報告数も、例年に比べて少ないようです。
何となく、これだけ日本じゅうの人がマスクを着けて手洗いをがんばっている中で、この冬にインフルエンザが大流行することは考えにくいような気がしますし、例年より早く流行が起きるということも特に考える必要はないように思います。

なので、インフルエンザワクチンを受けるタイミングは、例年に比べて早める必要はなく、例年通りでよいのではないか、と考えています。

また同様に、「高齢者には10月26日までに優先的に予防接種を実施するように」、という厚生労働大臣の指示については、「ハイリスクの方がワクチン不足で接種できなくならないように」、という意図であり、ハイリスクの方が他の方より急いで接種する必要があるわけではない、と考えてよさそうです。

例年当クリニックでは、訪問診療先の方には10月からワクチン接種を始め、1回接種の方は11月までに、2回接種の方は2回目を12月に終わらせるくらいのスケジュールで予約を受け付けています。
訪問診療先の方に必要な数のワクチンは例年通り確保する方向でお願いしていますので、これまで書いたような理由から、今年も例年通りのスケジュールで予約を受け付け、特に高齢者への接種を早めたり、それ以外の方に遅くまで待ってもらったりする予定はありません

新型コロナウイルスもインフルエンザも、当クリニックで訪問診療をさせていただいている方にはリスクが高いので、どちらもなるべくかかってほしくない感染症です。
いつもは受けないというご家族も、今年を機会にインフルエンザワクチンの接種をご検討ください。

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