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よしなしごと

自宅での点滴ルート確保

今日で9月も最後の日。
小児在宅医療に関わるようになって3年半が過ぎました。

在宅医療の現場でも、時々点滴をしたり、採血をしたりすることが必要になる場合があります。
医療機関だと、患者さんは処置台の上ですし、処置台は処置がしやすいように光量も十分に確保されています。医師が子どもの難しい点滴ラインを確保するときには、看護師が何人かで介助してくれます。

しかし、自宅での点滴となると、医療機関で行うのと同じようには環境調整ができません。
当クリニックでは看護師と一緒に往診しているので、介助はしっかりしてもらえますが、処置のしやすい姿勢を取ったり、十分な光量を確保するのは難しい場合も多々あります。

そんな場面のために、「透光器」とか「トランスイルミネーター」などと呼ばれる機械を往診カバンに常備しています

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小児科、特に新生児科経験のある先生ではご存じの方も多いと思いますが・・。
例えば、手背の点滴ラインを確保する場合には、この丸い部分を手のひら側からあててスイッチを入れると、赤い光が手のひらを透かすようになります。
さらに周囲を暗くすると、血管は青いので、赤い光が照らすと血管が黒く浮き出たようになり、何もしないと見えにくい細い血管でもとてもよく見えるのです。

もともとは、NICUで勤務していた頃に、小さく産まれた赤ちゃんの点滴をする時などに似た機械を使っていたことがありました。
自宅での処置の場合、明るくすることには限界がありますが、ある程度暗くしてもらうことは可能です
もちろん、それでも失敗して、何度も刺し直してしまうこともありますが、少しでも子どもの負担を小さくするためには重宝する機械の一つです。

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