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ちょっとだけがんばればできる在宅医療ラジオ

ちょっとだけがんばればできる在宅医療ラジオ第1回「褥瘡」

ちょっとだけがんばればできる在宅医療ラジオ

【開催レポート】ちょっとだけがんばればできる在宅医療ラジオ 第1回「在宅における褥瘡」のリアル

かがやきクリニック院長の私、南條浩輝と、在宅医療の受け手である直野隆一郎氏が、現場の「リアル」をざっくばらんに語る企画「ちょっとだけがんばればできる在宅医療ラジオ」が始まりました!
2023年12月に配信した第1回のテーマは「褥瘡(床ずれ)」。教科書的な知識だけでなく、患者目線での予防法や心理的側面、さらには栄養管理や体圧分散アイテムなど、在宅医療の担い手と受け手、双方の視点から褥瘡のリアルに迫ります!

ちょっとだけがんばればできる在宅医療ラジオ

※ 画像は2026年2月に、AIにより作成しています。

1. ラジオ開始のきっかけとコンセプト

このラジオ企画は、2023年9月に開催された第56回日本薬剤師会学術大会でのランチョンセミナーがきっかけで誕生しました。
メインスピーカーは南條が務め、ナビゲーターには株式会社アクシスの直野氏を迎えました。直野氏は南條の予備校時代からの親友で、2002年に頸髄を損傷し、現在は電動車椅子で生活しながら訪問診療や訪問看護などの多職種連携の中で生活を営んでいる当事者でもあります。
当企画のコンセプトは、すでに多く存在するアカデミックな学びの場ではなく、「実際どうなん?」という現場のリアルを自由に話すこと。エビデンスを尊重しつつも、教科書通りにはいかない在宅医療の実態を、自分たちの言葉で届けることを目的としています。

2. 褥瘡のメカニズムと意外な盲点

褥瘡とは、長時間の圧迫によって皮膚の血流が滞り、組織が損傷する状態を指します。直野氏がかつて医師から「米粒1粒でも15分あれば褥瘡はできる」と教わったように、ほんのちょっとのことが褥瘡のきっかけになるんですよね。
特に見逃されがちなのが「ずれ」の影響です。ベッドのギャッチアップをする際、30度〜45度くらいの角度は楽チンなんですけど、殿部が前方へずれる力が加わり、皮膚がよれて褥瘡が発生しやすくなるんです。
また、意外な盲点として、厚手の掛け布団の重みがつま先や膝にかかることで褥瘡ができるケースも結構あります。単なる「床ずれ」だけでなく、思わぬところの圧迫や摩擦の影響を防ぐ意識が大切ですね。

3. 患者視点で選ぶ予防アイテムとケアの実態

直野氏は、褥瘡予防のために複数のアイテムをうまく使い分けています。
車椅子用の「ロホクッション」は、空気の力で体圧を分散させるもので、ウレタンクッションに比べて安定性は欠けますが、お尻が空気の中に浮いているような状態を作り出せるため、除圧効果が非常に高くオススメです。
就寝時には低反発マットレスを使用し、旅行などには持ち運び可能な体圧分散ウレタンフォーム「ソフトナース」を持参しています。また、実際に褥瘡ができてしまった際は、仕事のない週末などに4〜5時間おきに体位変換を行いながら、完全な除圧を目指した生活を送り、数日での回復を目指しているんです。

4. 褥瘡治療における栄養管理の重要性

褥瘡の予防と治療において、栄養状態は血流や除圧と同じくらい重要な要素です。特に「フレイル」と呼ばれる筋肉が痩せた状態の高齢者はハイリスクで、一度褥瘡ができると修復に多くのエネルギーを消費するため、さらに低栄養に陥るという悪循環を招いてしまうんです。
南條が在宅医療の現場で感じることとして、高齢者の方は食事を摂れていても、パンや麺類などの炭水化物が中心で、蛋白質が不足しているケースが非常に多いんです。また、微量元素の不足も皮膚の状態に影響するため、バランスの良い食事によって、また必要に応じて栄養剤を処方するなどして、少しでも栄養状態を良くしようと患者さんや家族と相談しています。

5. Q&Aから紐解く現場の疑問と解決策

視聴者からの質問では、処置に関する具体的な悩みが寄せられました。
褥瘡に対してガーゼを使うのは、目的が「保護」ではなく「浸出液の吸収」だということが大切ですね。浸出液が出ていない傷に乾燥したガーゼを当てると、逆に摩擦の原因となり傷を悪化させることもあるため、表面がコーティングされた非固着性ガーゼの活用や、薬を塗るだけの処置の方がかえってマシ、ということもよくあります。
また、ドレッシング材はとても有効な選択肢である反面、傷の深さが一定以上に達していないと保険適用にならないという制度上の制約や、感染が疑われる場合には菌を封じ込めてしまうリスクがあるため、あえて使用を控える判断をすることもあります。

6. まとめ:在宅での褥瘡ケアは「除圧・栄養・正しい知識」の三位一体で

褥瘡は一度悪化すると全身状態に深刻な影響を及ぼしてしまいます。予防や早期の改善のためには、生活様式の見直し、適切な除圧アイテムの選択やギャッチアップ時の注意、そして蛋白質などを意識した栄養管理を組み合わせることが大切ですね。
特に、臀部に生じやすい褥瘡は患者さんの心理的な側面にも大きな影響を与えてしまいます。患者さんの心理的な負担に寄り添いつつ、ついついやってしまうことの確認をしつつ、現場のリアルに即したケアを共に考えていくようにしたいものです。
今後もこのラジオを通じて、教科書には載っていない在宅医療のディープなリアルを共有していきますので、ぜひお楽しみに!

ちょっとだけがんばればできる在宅医療ラジオについて

「ちょっとだけがんばればできる在宅医療ラジオ」は、かがやきクリニック院長の南條浩輝と、頚髄損傷患者の直野隆一郎氏が、他では語れない在宅医療のディープなリアルを、お互いの立場から深く掘り下げていこうという、インターネットラジオ番組です。
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