当クリニックでは現在、訪問診療枠に余裕があり、新規の在宅患者さんの受付を行っています。
新規の在宅患者さんの受付の時には、病状、本人と家族の状態の受け止め、これからの生活や医療に対する希望などを伺いつつ、生活状況や介護上の課題解決の提案、利用できる制度の案内などを行います。
在宅医療の現場では、在宅生活を継続するための課題の本質が医療的な理由ばかりではなく、当クリニックだけでできることは極めて限られています。
そのため、紹介元の医療機関からの情報をいただくのはもとより、初回の面談の際には訪問看護ステーションやケアマネジャーをはじめとする多職種の方と情報共有し、在宅チームの中で当クリニックが何をすべきなのか、また連携先には何を依頼すべきなのか、検討を行います。
これらの対応には、短くても1時間、準備から含めると、長いと半日近くかかることもあります。
在宅医療では、情報共有の密度がその質を規定すると言ってもいいくらい、いかに連携がうまくできているかが大きなポイントだと考えています。
一番濃厚に情報共有を必要とするタイミングが、最初の受付の時であることが多いのです。
そのため、訪問診療枠には余裕があっても、一度に同時に何人もの新患さんを受け入れることが難しくなってしまいます。
調整中の方の状況によっては、ご依頼をいただいてから面談を行うのに、1〜2週間程度の時間をいただく場合があります。これが、開業以来ずっと続いているジレンマなのですが・・。
大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、なるべく迅速な対応をできるように努力しておりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。
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