ちょっと時間が経ってしまったが、11月5~7日に神戸で日本未熟児新生児学会に参加してきた。
前からブログに書いていたように、3つの演題を出してきた。
全て小児の在宅医療や緩和医療に関連する内容で、どちらかというと急性期管理の話題が多い学会にこういう話題を出してどれくらい聴いていただけるのかと思っていたが、想像以上に多くの方に来ていただけてホッとした。

小児の在宅医療は多くの新生児科医にとって、NICUの長期入院児が増えているため、その対応策としてどちらかというと「子どものため」ではなく「病院のため」が出発点となって興味の対象となってきたのが現実だった。
しかし、今回の学会に参加して思ったのは、議論の中心が「子どもにとっての幸せとは」というところに向いてきているなということ。
スタートラインはともかく、子どもたちが家で暮らせるようにみんなで工夫しようという風潮になることは、嬉しいことだと思う。

ただ、社会資源は圧倒的に不足している。
悲鳴を上げているお母さんが大勢いることも事実。
新生児科医だけではなく、実際に地域で子どもと家族を見ている人々に入っていただいて議論していかなければ、事態は大きく変わらないと思う。
どうせシンポジウムをやるなら、訪問看護や教育関係、福祉関係の方なども招いて、多角的な話ができる機会にすればいいのにな、という気持ちは残った学会だった。