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よしなしごと

病院紹介のタイミング・・

訪問診療中に、病院の医師のことを悪く言うご家族のお話を聞くことは結構あります。
でも、私も元は病院の医師だったので、病院の事情も分かるし、病院の医師から在宅の実情が見えにくいのも経験してきたつもりなので、そういうお話には大抵「昔の自分のことを言われてるみたいで耳が痛いなあ」という返事になってしまいます。

でもお話を伺っていて、
「病院の先生、それは言わないで・・」
というのもあったりします。
よくあるのは、病院受診した家族への
「何でこんなになるまで放ってたの!」
というお言葉で、これは結構キツイんですよ・・。

それまでの間に訪看に電話したり、在宅医に相談して指示を受けたり、病院に行こうか悩んだりした末に行ってるんだから、ぼーっと放ってるわけではもちろんなくて、いろいろ考えた結果、病院の先生から見たら「何でこんなになるまで!」っていう風に見えるという、後出しジャンケン状態も多いんだということ、これだけは広く理解してもらいたいなと思うんです・・。

だからもし、病院の先生が「何でここまで放ってたの!」と思ったら、家族に言わず、在宅医の私に言ってもらう方がいいなあ、といつも思います。
途中経過で、私が家族に話を聞いて、判断したり指示したりもあるでしょうから、今後の勉強のためにも教えて欲しいことがたくさんあります。
それに、もしかしたら在宅医に相談しにくいからしなかった、という場面があったりするかもしれないわけですから、それならそれで反省材料です・・。

もちろん、「何でこんなになるまで!」ってなことにならないように、私としても早め早めに手を打とうとは思っています。
でも、それもなかなか難しくて、「このレベルで夜中に病院に行かせるの必要が本当にあるかどうか・・」と悩みながら指示を出すことも山ほどあるわけですよね・・。
逆に、空振りになって叱られても仕方ないと腹をくくって、早めに受診をお願いするということも結構あります。
それで「何でこんな軽症で受診させるんだ」って思われてもしかたないってね(^^;)

だから、家族にそれを言うのだけはやめていただければ、と思うのです・・。
それに、「何でこんなになるまで!」と言われる先生には、お叱りの前に「こうなったら病院に連絡すべし」というラインも明示してもらっておかないと困るので、もっともっと密に病院と連絡を取り合いたいと思うんですけどね・・。

ちょっと最近、そういうお話が何回か続いたので、いろいろ考えている今日この頃です・・。

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